超音波骨折治療器
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これまで、骨折の治療は、長期間の正しい固定と血行促進に努め、あとは時間をかけて骨ができるのを待つばかりでした。
しかし、近年、超音波を用いて骨折をより短期間で改善技術(超音波骨折治療法)が開発されました。その技術を利用した治療器具がつくられ、当院でも導入しております。
超音波骨折治療器の長所
骨折治療に、超音波骨折治療器を用いると、ギブス固定だけを行う治療に比べて、骨折改善までの期間が約40パーセント短くなるというデータがあります。一般的に改善までに60日かかる骨折でも36日程度で改善することが期待できます。この24日間の時間短縮は大きいです。リハビリを早期に始めることが出き、骨折の治療期間を早めることになり、仕事やスポーツに早く復帰することで日常生活に大きなメリットが得られるでしょう。
「超音波骨折治療法」とは?
超音波骨折治療法は、微弱な超音波を1日1回20分間、骨折部に当てることで骨折治癒を促進する治療法です。
海外で行われたプラセボ対象の二重盲検比較試験(治療を受けているという思い込みだけで実際に効果が得られるプラセボ効果が起こらないように、被験者、試験実施者とも、実際に誰が治療を受けているかが分からないように行う試験)で、骨折の治癒時間を約4割短縮されたことを確認しています。
この治療で用いられる超音波は、日常的に内臓などの検査に利用されているのと同レベルの非常に低出力(30mW)の超音波です。
ただし、検査で用いる超音波とは異なり、超音波を1秒間に1000回というパルス状にして照射する(普通の超音波が連続的なのに対し、パルス状では断続的になる)ことが特徴的です。
参照元(https://www.senshiniryo.net/column_a/09/index.html)